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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
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日高・十勝遠征(その1 高嶺の蝶ヒメチャに会う)
先週末は北海道に行ってきた。蝶の撮影が目的で行くのは2009年6月以来約3年ぶり。金曜日を休ませてもらい実質3日撮影三昧で過ごす予定をたてた。JALのスーパー先得という格安航空券を買ったので、日程変更は不可。乱舞する蝶を夢見ながらも天気が気が気ではなかった。
先ずは最初に、同行いただいたHさん、現地でお世話になりました四季彩散歩のNoreenさんと北海道 昆虫大好き!のSさんに感謝いたします。横浜のIさん、アポイご一緒できなくて残念でした。2度登る元気がなくて転戦してしまいました。
第1日目は朝早く垂れ込めていた雲も晴れて絶好の登山日和。アポイ岳も麓からはっきり見える。宿でゆっくり朝食をとり、出発は8時。樹林帯でオオサクラソウやフイリミヤマスミレなど撮りながらゆっくり進んでいく。
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少しきつい登りを過ぎると避難小屋。ここから本格的な急坂が続く。まもなくアポイアズマギクやサマニユキワリが現れると目的の蝶がいつ飛んでもいいので緊張しながら登っていく。
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息が切れる頃、それまで何度か見かけたコツバメより明らかに小さい蝶が飛んだ。これがヒメチャマダラセセリ(Pyrgus malvae)(ヒメチャ)だった。
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ヒメチャは日本で最も分布域が狭い蝶の1つ。しかも激減しつつあるという高嶺の蝶が今正に目の前を飛んでいる。虫に興味のない人たちにとっては蛾としか映らないだろうけど、私にとっては高い航空券を買ってでも会いたかった蝶だった。登山道の両側はロープがあって道を外れることはできないので、望遠レンズ必携と聞いていたが、かなりの数が道沿いを飛んでくれて、重い300mmは出さずじまいだった。なぜか吸蜜に来る花は決まってアポイアズマギク。
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1回だけキジムシロに来たが角度が悪く没。サマニユキワリは近くを飛んでも全く無視。最盛期を過ぎて蜜も少ないからだろうか。
2匹が絡んで飛ぶことも多かった。求愛シーンも2回目撃。1回目は私の足元で展開。180mmマクロでは近すぎていくら背筋を伸ばして撮影してもなかなか両方にピントが合わない(泣)。
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オスは腹部をまげて交尾を迫るが結局ふられてしまった。2回目は絶好の距離で目撃したがやはり交尾は成立せず。
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ヒメチャの食樹はキンロバイ。黄色い花の咲く高山植物だが、花期はもう少し先で、まだ葉が芽吹いた状態だ。その新芽に産卵していた。
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頻回に飛んでは産卵しているようだったが、蝶を追うことに夢中になって産んだ葉がわからなくなり卵は捜しても見つけられなかった。
山頂まであと1時間あまりだったろうが、山頂付近にヒメチャはいないと聞いていたためピークは踏まずに下山した。しかし馬の背より上にしか咲かない花もあったようなので、どうせ時間があったのだから登っておけばよかった。
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この蝶の衰退の原因は温暖化によるハイマツの進出とエゾ鹿の食害によるお花畑の減少と聞いている。ハイマツの一部伐採によるお花畑の回復も検討されているようだ。自然の変遷によるものは致し方ないという考えもあるかもしれないが、貴重な植物と蝶がいなくなるのは寂しい。次の、またその次の世代もこの風景を目にすることができればいいのだが。
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Top▲ | by dragonbutter | 2012-05-28 23:31 | チョウ | Comments(16)
Commented by Akakokko at 2012-05-28 23:50 x
ヒメチャマ羨ましいです。
この時期、なかなか泊りの良好なんてできません。
私が見に行くまで絶滅せずにいて欲しいものです。
Commented by yoda-1 at 2012-05-29 04:29
あの珍蝶を見に行かれたのですね。
二匹がじゃれているシーンがたまらなくかわいいです。
保全協会の集いで話題になっていて関心を持っておりましたが、一気に絶滅してしまう前にいろいろと保全対策をとってほしいと願っています。
こうやって、感動を伝えることも大切だと思いました。
Commented by maximiechan at 2012-05-29 06:24
こういう遠征では本当に天気が気になりますね。
でも、この日の天気はバッチリで良かったですね。
以前高山植物に夢中になっていた時期もあり、アポイ岳は憧れの山でした。
でも結局北海道の山はまだ登ったことはありません。
今では、蝶の撮影でも北海道には興味が尽きません。
そんなことで、たいへんに興味をもってこの記事を読ませてもらいました。
希少種に手の届きそうな距離での撮影とはうらやましいです。
花々も素晴らしいです。
Commented by banyan10 at 2012-05-29 07:42
この付近は特に天気が不安定ですが、晴れて良かったですね。
求愛や産卵などの生態も素晴らしいです。
僕が行ったときはアズマギクの開花が遅れてサマニユキワリで吸蜜してくれましたが、基本的にはアズマギクが好きなようです。
上の方の貴重な花も魅力あるので、次回は挑戦してみてください。
Commented by エフ at 2012-05-29 08:24 x
ヒメチャ撮影おめでとうございます!
求愛から産卵まで、素晴らしい写真ばかりですね。
個体数もかなり多かったのでしょうか。
この唯一の生息地がずっと長く保たれることを祈りたい気持ちです。
Commented by ダンダラ at 2012-05-29 14:11 x
秘めちゃ、撮影お目出とうございます。
天気も含めてなかなか撮影が難しい種と聞いていますが、配偶行動や吸蜜とうらやましい限りです。
私もチャンスが出来れば行きたいと思っていますが、2年後かな。
良いものを見せていただきました。
Commented by dragonbutter at 2012-05-29 23:07
Akakokkoさん、コメントありがとうございます。
1年近く前から来年こそヒメチャと決めていました。
せめてこの数が維持されるといいのですが。
Commented by dragonbutter at 2012-05-29 23:12
yodaさん、コメントありがとうございます。
一気に絶滅ということはないと思いますが対策は必要なんでしょうね。
チャマより更に小さいのでまるでハエのようでした。でもかわいかったです。
Commented by dragonbutter at 2012-05-29 23:15
maximiechanさん、コメントありがとうございます。
思ったより近くを飛んでくれました。
機会を作って北海道にも是非行ってみてください。素晴らしい撮影が出来ると思います。
Commented by dragonbutter at 2012-05-29 23:20
banyanさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりで、サマニユキワリへの訪花を狙うにはもう少し早い時期に登る必要があるようです。
花については勉強不足でした。次の機会があるかわかりませんが、あれば是非頂上を目指します。
Commented by dragonbutter at 2012-05-29 23:24
エフさん、コメントありがとうございます。
個体数はいろんな話から想像していたより多かったです。
撮影チャンスも何回も訪れました。
その割には満足な出来のカットはほとんど撮れませんでしたが。
Commented by dragonbutter at 2012-05-29 23:29
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
天気に恵まれラッキーでした。
求愛と産卵は撮れるとは思っていませんでしたのでうれしかったです。
2年後ですか。楽しみですね。
Commented by fanseab at 2012-05-29 23:49
この蝶の撮影は将に天候との勝負とされていて、ガスられたらアウトの世界でしょう。そんなリスクを乗り越えて、これだけの成果が得られれば満足されたことでしょう。小生は日頃の行いが悪いから駄目かな?
Commented by dragonbutter at 2012-05-30 22:39
fanseabさん、コメントありがとうございます。
おっしゃるとおりこのチョウの撮影は天気がすべてと言ってもいいようです。
そのために3日つくってどこかでアタックと考えていました。
Commented by grassmonblue at 2012-05-31 08:53 x
時間が限られた中、
天候も良くて、ヒメチャの様々なシーン、しっかり撮影できてよかったですね。おめでとうございます。
Commented by dragonbutter at 2012-06-01 22:52
grassmonblueさん、コメントありがとうございます。
天気に恵まれたのは本当に幸運でした。
想像していたよりは多くのシャッターチャンスがありました。
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