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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
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"SF homes" Skin
by Animal Skin
湿った崖の住人
トンボのヤゴのなかに、水が滴り落ちる崖や斜面に穴を掘って住んでいるという常識破りのヤゴがいる。ムカシヤンマのヤゴだ。トンボになるまでに2-3年かかるらしい。
ヤゴの自然状態での撮影は、羽化直前以外事実上不可能だ。日本でそれが可能なのはムカシトンボとムカシヤンマだけだ。ムカシトンボは羽化の一月前くらいから陸に上がる。僕は4年ほど前、運よくムカシトンボのヤゴが陸に上がる瞬間を撮ることができた。一方ムカシヤンマの方は、穴から外を覗いている様子を撮ることが可能だという。
そんなシーンを撮ることは長年の夢であった。可能性がありそうな場所を探したけど見つけることはできないでいた。
この日はHさんと北関東の産地を訪れた。過去の記録を頼りにそれらしい場所に着いて道沿いを歩くと、期待通りたくさん穴が開いており、「ヤゴの団地」と言えそうな崖がある。
e0167571_22541835.jpg
e0167571_22543098.jpg
図鑑に書いてあるように、ポタポタと水が滴り落ちている。
20分くらい探した頃だろうか、そんな団地の一部屋から何かが覗いている。
e0167571_2254585.jpg
メガネを外して近づくと、それが少しだけ動いた。ムムッ、これはムカシヤンマのヤゴに違いない!暗い穴の入り口からちょっと入ったところにいるそれを撮るのはとても難しかった。TG-3にリングライトをつけて何とか撮ったのがこの写真(もっと上手に撮りたかったところ)。
e0167571_22552442.jpg

バシャバシャ撮るうちに部屋の中に引っこみかけたので、外に出てもらった。思ったより大きい!既に終齢になっている。
e0167571_22555188.jpg
厳つい男性的なヤゴだ。つい「カッコいい!」と叫びつつ二人で撮影。太い脚も逞しい。
e0167571_2256453.jpg
こんな変わり者のヤゴを育てる自信はないので、撮影に満足した後で、元の穴に戻してやった。来年の春には羽化することだろう。
因みに成虫はこんな感じ(以前撮ったもの)。
e0167571_233282.jpg

この後Hさんも隣の団地でもう一匹見つけた。
この崖はかつて道を作るときに掘削してできた人工産物ではないかと思う。そこに年月を経て苔が生え、そこにムカシヤンマの「団地」が形成されたのだろう。人の暮らしがこのトンボの絶好の住み家を提供したわけだ。現実には逆のケースの方がずっと多いのだろうけどね。
この日、実は2つのポイントで別のトンボを空振りした後だったので、最後にサヨナラヒットを打って長年の夢が叶いうれしかった。
しばらく蝶の写真がないので、最後に1枚ツバメシジミの写真でも。
e0167571_22562042.jpg
シジミチョウの吸水で腹端から液体が排出されるシーンは初めて撮れたので。
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Top▲ | by dragonbutter | 2015-08-25 23:08 | トンボ | Comments(6)
Commented by ダンダラ at 2015-08-26 15:15 x
ムカシと名のつくトンボが、一時的にもせよ陸上に上がるのは面白いですね。
進化と何らかの関連があるんでしょうか…すいません、トンボについては素人なので、素朴な疑問です。
それにしても、ヤゴが陸上にいるとはびっくりです。
Commented by dragonbutter at 2015-08-26 23:58
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
ムカシトンボは鰓(腸の中にある)呼吸から空気(気門)呼吸に移行するのに時間がかかるからではないかといわれているようです。
ムカシヤンマの棲家である穴の中は、半分水が入り込んでいるので、陸上といっても半水中なのでしょうね。
大昔のトンボはこういった生活をしていたのでしょうか。
そのあたりは私もよくわかりませんが、面白いですね。
Commented by yurinBD at 2015-08-27 06:35
ムカシヤンマのヤゴの団地、凄い大発見ですね!
こうした住環境を敢えて選ぶとは、面白いですね。
餌も豊富とは言えなさそうですので、
成虫になるまで2~3年を要するのも頷けますね。
長年の夢が叶い、おめでとうございます!
Commented by エフ at 2015-08-27 16:07 x
こんな暮らしのヤゴがいるとは驚きました!
ごつい体つきですね。
外を見ているのは餌を待っているのでしょうか。
卵もこの崖に産み付けられるのでしょうか。
興味が尽きません。
Commented by dragonbutter at 2015-08-27 23:32
yurinBDさん、コメントありがとうございます。
多くの方が撮っているシーンなので大発見とまではいきませんが、
自分のトンボ撮影では前進だったと思っています。
おっしゃる通りヤゴの期間が長いのは餌に乏しいからでしょうね。
敢えてこのライフスタイルを守り続けているのに感動します。
Commented by dragonbutter at 2015-08-27 23:35
エフさん、コメントありがとうございます。
餌を待っているんだと思います。
実際自然状態で何を捕まえているんでしょうね。
効率は悪そうですが。
産卵もこの崖の苔か泥にしているのだと思います。
いずれ撮りたいです。
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