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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
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確実に進む季節
東日本大震災の被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。まだ救助を待っている人たちに一刻も早い救いの手を祈るばかりです。
今回の大災害は海外でもトップニュースになっているようで、アメリカからすぐに2通のお見舞いメールを頂きました。私は帰宅困難者となり、職場が確保してくれたビジネスホテルに泊まり、翌日昼前に無事自宅に帰りました。その日はテレビから流れる想像を絶する惨状に何も手がつきませんでした。日曜日は報道を見ても気がめいるばかりなので多摩西部に出かけました。
着くなりミヤマセセリが飛んでいました。
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思いのほか早い出会いでした。季節は確実に進んでいます。今年もそれを喜ぶことが出来ることは何と幸せなことでしょう。
今日はこれくらいにして、この後の出会いは後日掲載させていただきます。
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Top▲ | by dragonbutter | 2011-03-13 21:43 | チョウ | Comments(14)
クモツキを追って -静岡編- ①
クモマツマキチョウ(クモツキ)は高山蝶といわれる仲間のひとつ。蝶好きにとってはあこがれの蝶。まさに雲間の存在だ。
私は何度か目撃したことはある。学生の頃、仙丈岳から流れ出る某沢で、雨飾山で。最後に見たのは家族で登った櫛形山なので、かれこれ10年くらい経つだろうか。このときはオレンジの光がスーッと通り過ぎてカメラを構えるまえに林に消えた。
今年こそクモツキをカメラに収めたい。出来ればあまり人の入っていない産地がいい。ということで南アルプスのクモツキを南から、すなわち静岡県側から追った。
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アプローチが長いうえ激減しているという情報もあり、難易度は高そうだ。こういった遠征には同行を願うHさんと一緒だ。金曜日に休みをとり3連休とする。そうすれば最悪でもどこか1日晴天にあたるだろう。二人とも天気予報を見て直前に休みをとるということは不可能だからだ。
山深いところなので、朝5時半に静岡の町を出ても歩き始めるのは10時になる。むせるような新緑のかなたに南アの主稜線に続く残雪の山がチラッと見える。
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水量豊富で荒々しい川に沿って歩き始めて30分ほどすると、早くも林道はがけ崩れや落石で至る所寸断されている。このあたり一帯はT社の私有林だが、これより奥の林道を補修するつもりは全くなさそうだ。6月になるというのにまだミヤマセセリが飛んでいる。
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知らない花に知らないカミキリが来ている。
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崩落地を何度も越えて更に1時間ほど進み、広くなった川原に下りると、あたり一面鹿の足跡でいっぱいだ。越冬後のキベリタテハが元気良くテリを張っていた。
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しかしながら肝心のクモツキは全く現れない。仕方なくインスタントラーメンで空腹を満たしてゆっくりと戻り始める。だいぶ戻って午後3時頃、小さな蝶をHさんが発見。これが記念すべきクモツキの第1号のメスだった。あっという間に飛び上がって落石予防の金網のある崖に生えたハタザオにとまる。腹を曲げて産卵している。一度飛んでもまた同じハタザオに戻ってくる。よっぽど気に入ったらしい。
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ぎりぎり撮影可能な高さだ。垂直に近い金網に足をかけてやっとのこと証拠写真を撮る。
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金網が邪魔だが仕方ない。
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その後メスが何度か飛んだが同一個体かもしれない。今日は二人で探してこれだけ。やはり数は少なく前途多難だ。最低限の目標クリアと明日の幸運を祈って乾杯。川の激流の音を遠くに聞きながら心地よい小屋で熟睡した。
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Top▲ | by dragonbutter | 2010-06-07 06:12 | チョウ | Comments(8)
弾丸セセリ
明日は仕事が入っているので、遠出はやめて多摩西部の渓流に行ってみる。
ムカシトンボがひょっとしてまだ見られるかもしれないし、渓流性のサナエトンボが産卵に来るかもしれないと思ったからだ。しかしムカシトンボは一度目撃したものの、沢から外れ、ほんのわずかな流れに沿って急斜面の上の方に行ってしまった。サナエトンボも現れない。
沢に入ってすぐに見事に花をつけたウツギがあったのでチェックしておく。
ミヤマカラスアゲハが沢の中の石にとまって吸水していたが、いい角度の写真は撮れなかった。渓流に沿ってやや大きめのセセリのような蝶が勢いよく飛んでいた。黒っぽいけど真っ黒ではない。アオバセセリのようだがこんな流れの上を飛ぶんだろうか。
さっきのウツギのところに戻ると蝶が来ている。やっぱりアオバセセリだ。この蝶は本当に元気よく飛び回る。エネルギーの塊だ。そのためか知らないが、よほどカロリーを必要とするのか、1時間くらいこのウツギの周りを飛びながら吸蜜を繰り返していたのでたくさん撮れた。
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一度は2匹がもつれて飛んだ。この時は1匹が空中の1点でホバリングし、もう1匹がその周りをぐるぐる回った。素晴らしいシャッターチャンスだったが、めずらしくオートフォーカスにしていたため撮りそびれて残念だった。
ときどきオナガアゲハもやって来た。
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ひと段落して流れの反対側にある草地でサカハチチョウとツマキチョウ(まだたくさんいる!)の飛翔写真をカシオでトライした。
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すぐそばから小さめのトンボが弱々しくとんだ。羽化して間もないヒメクロサナエだ。
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以前似たような場所で見たのは4月下旬だった。だいぶ遅れて羽化する個体もいるようだ。
本来の目的は達成できなかったが、いろいろ楽しめた1日だった。
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Top▲ | by dragonbutter | 2010-05-15 19:16 | チョウ | Comments(8)
チャマダラ遠征@北関東
ずっと昔のこと、春会えるセセリチョウとしてミヤマセセリとチャマダラセセリ(チャマ)がいた。チャマは少し山に入れば結構見ることができて、珍蝶という意識はなかった。しかしいつの間にか私の田舎からだけでなく、ほとんどの産地から姿を消した。
今日は本当に久しぶりにチャマに会いに北関東に向かった。高速の渋滞を考慮して5時前に出たが、拍子抜けするくらい空いていて、現地に着いたら8時前だった。あたりは芽吹かない木々もあって冬の雰囲気も残っていた。
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大体の場所は知っていたし、banyanさんからも情報を頂いていた。気温は比較的高かったのでさっそく捜し始める。間もなく耕した土の上を小さなセセリが飛ぶ。とまったところを遠目にみるとチャマのようだ。しかしすぐに飛んでしまい土の色に溶け込んでしまった。最近動態視力が落ちたようだ。その辺りに行ってみてももういなかった。
その後が実に長かった。食草(キジムシロとミツバツチグリ)はあれど蝶は飛ばず。
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それでは場所を変えて、ということで福島県側も捜すが全然だめ。だいぶめげ始めた午後1時前、最初に見つけた場所の近くでようやく2匹目がとんだ。今度は2度ほどとまってくれたのでなんとか玉砕を避けられた。
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全開翅は撮れなかったが、翅表の白斑が上品だ。独特の翅裏も撮れた。
帰ろうとしたらシータテハが飛んできて我愛車の屋根にとまった。
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それにしても一日歩き回って2匹目撃、1匹撮影。しんどかった。
帰りは計算通り?の大渋滞。でも何とか撮れたので苦痛はなかった。
私の目が節穴であったか、まだこれからが最盛期であることを願わずにはいられない。
banyanさん、ありがとうございました。
夏型にも挑戦したいけど、真夏の炎天下歩き回ってワンチャンスだとしたら考えただけで頭がくらくらするなあ。
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Top▲ | by dragonbutter | 2010-05-04 07:18 | チョウ | Comments(14)
久しぶりの蝶遠征
週末の天気予報はいまいちである。
土曜日は午前中少し晴れそうなので、家内と山中湖方面に行くことにする。
家内は去年上高地で軽登山靴の底がはがれて以来山歩きはしてなかったが、先日トレッキングシューズを買ったので、低山に登ることにする。登り口の駐車場近くの広場では複数のタカネトンボが飛んでいた。
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途中何匹もアサギマダラがいた。
大きな富士山の眺望が楽しみの一つであった。途中の高速からは間近に迫った雄大な富士山が頂上まで見られたが、山頂に着く頃には、あいにく富士山の頂上に雲がかかってしまった。
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山頂から別ルートで滑りやすい道を下っていくと草原の感じのいいピークに着いておにぎりタイム。ピークの少し手前で擦れ擦れのヘリグロチャバネセセリ(多分)がいた。
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ここには今回の目的のひとつヒメシロチョウが時折やってくる。しかしなかなかとまらないで飛び去ることが多く、やっと一枚だけファインダーに入れたところで、小学生軍団がやってきた。登り始めから追いつかれると出発、というパターンを繰り返している。とっても元気な軍団に山頂を占領されると写真どころではなくなる。ヒメシロは子供好きなのか、しきりに子供たちの足元を縫うように飛んでいる。空も曇ってきて、富士山の方から雷の音も時折聞こえるので、そろそろ下りようかということになる。
下り始めて間もなく家内がヒメシロチョウをみつけた。黒斑が退化しているからメスだ。何かを探すように飛んでいる。そのうちにツルフジバカマにとまった。
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腹部を曲げ始めた。きっと産卵だ!
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必死に撮った写真を後で液晶で拡大して覗くと、まさに卵を腹部から搾り出したところを捉えていた(下方にあるもうひとつの卵は既に産み付けられていたもの)。
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この株はよほどヒメシロのお気に入りらしく、他に何個も卵を見つけることができた。
更に下る途中でヒメキマダラヒカゲを撮る。
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暗いのでストロボを使ったが、ヒカゲチョウの仲間はストロボ光で紫に光る鱗粉があるので、実際より青っぽくなってしまう。
サカハチチョウも出てきた。
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とても新鮮な個体だから第3化かもしれない。
登り口に戻り、ゆっくりとタカネトンボの飛翔写真に挑戦しようと思ったが、一度ちらっと見かけただけで、その後現れなかった。
最後にアサマイチモンジを撮って終了。
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この蝶はまともな写真がなかったので、開翅写真は撮れなかったが、それでもうれしかった。
昼過ぎからはすっかり曇ってしまい、時々パラパラと雨が降る天気で、他にいくつか撮りたい蝶があったが叶わなかった。でも8月はほとんど近場でトンボを追いかけていたので久しぶりに蝶と遊べてよかった。
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Top▲ | by dragonbutter | 2009-08-30 19:01 | チョウ | Comments(2)
夏の渓流にて
この週末も厚い雲が垂れ込め、泣きたくなるほどいい天気だ。
これも遠くにばかり行かないで近場を散策せよという天の声と考え、今日は都内でJetterさんやHさんお勧めの渓流に向かう。車道の行き止まりに車を止めて川に下りる。この渓流は長靴があれば自由に歩けて、流れの冷たさが足に伝わり実に快適だ。
ミヤマカワトンボが2匹縄張り争いをしていた。これがとても長期戦で、数分にわたってお互い激しく追飛を続けた。よく息切れしないものだ。しかしこれほど速く、しかも不規則に飛ばれると写真の撮りようがない。
そのとき上空をヤンマの影がよぎる。翅を小刻みに震わせて2-3mの高さをゆっくりと往復している。とまりそうでとまらない。どうもミルンヤンマのようだ。まともな飛翔写真が撮れる前にゆっくりと林に消えた。それを追って登っていくと近くで小さな虫が飛んだ。一瞬大きなアブかと思ったが、とまった木の葉に近づくとサナエトンボである。初めて見るヒメサナエだ。夏の渓流を代表するサナエだ。
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どうしても手前に1枚邪魔をしている葉を取り除こうとしたら飛んでしまった。小さいサナエなのでそれきり見失い、二度と現れなかった。
もう一度流れに戻ると相変わらず先ほどの2匹が入り乱れて飛んでいる。しかし今度は様子が違う。まるでワルツを踊るかのようにゆっくりと、まるで楽しむように飛んでいるのだ。ペアーかと思ったがオス同士の様だ。これなら撮れるかもしれないとたくさんシャッターを切った中に、ある程度ピントが合ったものが見つかった。暗い中でのストロボ使用なので満足いく出来栄えではないが。
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帰ろうと流れを離れたとき、やけに白斑の多いセセリが近くの葉にとまった。もしやと思ったが、やはりホソバセセリだ。しばらくぶりに見るセセリをいろんな角度から撮ってみる。翅をきちんと閉じたところも撮りたかったけれど。
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全く日が射さない天気を考えると、満足すべき成果だった。
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Top▲ | by dragonbutter | 2009-08-08 21:59 | トンボ | Comments(0)
高原にて
26日はミヤマモンキチョウの写真が撮りたくて上信の山に登るが、上はガスと強風でそれどころではなくて、早々に引き上げて麓で高原のチョウを少しばかり撮った。
まずヒメキマダラヒカゲ。
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この蝶は山登りの途中でいやというほど飛んでいるが、結構敏感であるし、登るペースを崩したくなくて、ゆっくりと撮ったことがなかった。新鮮な個体の翅表は意外と渋い。
ヒョウモンチョウ(ナミヒョウモン)がよく吸蜜に訪れた。
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このヒョウモンは大型ヒョウモンと違って高速に飛翔はしないしすぐとまるので撮影は楽な方だ。
コキマダラセセリ。
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これも高原の代表選手。やはりセセリにしては緩やかに飛ぶ。
スジボソヤマキチョウ。
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デジイチを手にしてからは、ギフやヒメギフ撮影のときついでに汚い越冬個体を撮っただけだったので、喜んで撮影する。やはり新鮮な個体は魅力的だ。
ゴイシシジミ。
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何故か峠のロッジの近くで見つけた。特に高原のチョウというイメージはなかったが。
他にフタスジチョウやアサギマダラがいた。
それにしても天候不順は北海道だけかと思っていたら、このところ関東周辺も様子がおかしい。梅雨明け宣言は一体なんだったんだろうという天気が続いている。安定した夏空になる前に秋風が吹くのだろうか。
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Top▲ | by dragonbutter | 2009-07-27 23:14 | チョウ | Comments(6)
憧れのヒヌマイトトンボ
チョウやトンボは美麗種が多いので愛好家も多い。だから日本の土着種で未発見の種類がいるとは極めて考えにくい。最後に発見されたトンボがヒヌマイトトンボである。昭和46年7月のことであった。これを朝比奈博士は“Mortonagrion hirosei, the last new dragonfly species from Japan?”と題する論文で発表された(hiroseiは発見者の一人、広瀬氏に因む)。つまり、今後もう日本から新種は見つからないだろうと予測されたわけだ。実際、分類の細分化によるもの以外、その後の発見はない。
私が一番長いこと捜していて会えてないトンボがこのトンボであった。学生の頃から、報告のある鶴見川、江戸川、多摩川の河口を捜したが見つからない。アシ原の奥深くまで入っていかなかったからかもしれないが、とにかくダメだった。
今日は茨城まで遠征することにする。昨年撮った方から聞いた大体の場所に着いた。どんよりとした曇り空である。このあたりだろうとは思うが、ピンポイントの情報はない。
長靴に履き替え、ここぞと思われるアシ原に足を踏み入れてすぐ、小さな紛れもないヒヌマイトトンボがいた!
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見つかるときはこんなにあっけないものだ。足首あたりまで泥に漬かりながら少しずつ進むと次々と飛び出した。オスは胸の前面の4個の緑色斑が特徴だ。薄暗いアシ原でこの斑紋はまるで暗い部屋で見る時計の蛍光のようで幻想的である。
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一度飛んでもすぐとまるし、曇天だからか、容易に接近可能だ。少しずつアシ原の奥に逃げる傾向はあるけど。未熟なメスもいたが、まだ少し早いからか、交尾は観察できなかった。
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おっと、やや大きめなこのイトトンボはアオモンイトトンボだ。これは未熟なメス。
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ヒヌマイトの天敵で、これがでてくると食われてしまうらしい。
ヒヌマイトトンボの生息場所には他に目ぼしいトンボはいない。もちろんチョウも。だから今まで見つからなかった日には、何ら副産物はなかった。きょうもヒヌマが撮れてしまうと他に捜すものもなくなって、1時間足らずで引き上げることとなる。
今日はもう一ヶ所、何度も行ったことのある野田市の沼に立ち寄ってみる。青くなったオオセスジイトトンボを見たかったからだ。しかし今年は非常に少ない。沼の沖のほうを飛ぶのを1、2回遠くに見ただけで、ちょっと心配である。
そのかわり虫の神様は今までここで見たことのないチョウを2種類見せてくれた。先ずミヤマチャバネセセリ。
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こいつは決して珍種ではないしきれいでもないが、どこに行けば必ずいるという種類でもないため、デジカメでは初撮りとなった。どこにでもいるイチモンジセセリに似ているが、後翅裏面の基部に白斑があるだけで、飛んでいるときからおや?という違和感があった。飛び方も緩やかで、弾丸のように飛ぶ感じはない。
もう1種はギンイチモンジセセリ。やはりここでは初見となった。東京近郊ではあまり見られなくなっている蝶なので喜んで撮影した。
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今日は長年のあこがれ、ヒヌマイトに会えた記念すべき日となったが、帰宅したのが3時前で、そのあと昼寝をして家の掃除もできた長い一日だった。
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Top▲ | by dragonbutter | 2009-07-05 20:56 | トンボ | Comments(4)
徳島行
[4月29日の記録です]
友人に不幸があって急遽徳島に行くことになった。
日中の数時間を使って郊外を歩くことにした。
まずローカル線に乗って少し南下する。1両編成のワンマンディーゼルカーだ。もちろん単線。トリプルワン(1)だ。「運転中は危険ですから運転士には声をかけないでください。」なんていうテープが流れるなんて、都会では考えられないほど乗客と運転手の距離が近い。
ガタゴト揺られて数駅先で降りてみる。全く当てがなかったわけではないが、植物園に行けば、花にアゲハの仲間が訪れているかも知れない、といったくらいのものである。
道を聞くと4キロほど先という。それくらいならたいしたことはない、と思って歩き始める。まずダイミョウセセリが飛び出す。後翅に白帯がでる関西亜種ってやつだ。
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車道を延々と歩くがなかなか着かない。そのうち足が棒のようになってくる。いけない、こんなことでは夏に山に登れないぞ。2キロ増加した体重もきいてるんかな。
やっと目的地に近づき上り坂になったとき、左手に、木立に囲まれた、なんかよさげな溜池が見下ろせる。近くに寄れそうだ。うん、ここに行かないてはないだろう。
近づくとさっそく細身のサナエが逃げていった。サナエの仲間は東と西でかなり見られる種類が異なるので、とにかく写真に撮れば初物になる可能性が高い。半周ほど行くと池に続く草地に出た。トラフシジミは既にだいぶ擦れている。
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ここでやっとさっきのサナエのメスと思しきやつが撮れた。
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水際で縄張りを張るオスの写真もゲット。
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とにかく後で調べないとわからないので、いろんな角度から撮れるだけとって、後日調べるとフタスジサナエのようだ。西日本に広く分布するものの、一部の地域では激減しているらしい。もちろん関東では見ることができない初物だった(Matszさん、確認ありがとうございました)。気をよくして行った植物園では何も成果はなく、帰ろうとした下り道で、路傍の芝桜にナガサキアゲハが訪れていた。新鮮なメスだ。南にいくほど後翅の白斑が大きくなるというが、春型だからであろうか、最近分布を広げて東京でも見られるようになったメスとそう大差ない感じだ。
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帰りは徳島駅行きのバスの便があることがわかって、あの長距離を歩かずにすんでよかった。
撮影は2時間ばかりであったが、長い間の友が最後にくれた貴重な時間であった。
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Top▲ | by dragonbutter | 2009-05-01 22:31 | トンボ | Comments(0)
雨上がりの渓谷
昨夜は畏友であり悪友のHさんと痛飲したのでゆっくり起きる。
低気圧が去って昨夜の雨はすっかりあがっている。もうそんなに遠くへはいけないので、八王子の林道に行くことにする。運がよければ「ム」で始まるトンボの大物に会えるかも知れない。
昨日の雨のせいで森全体がしっとりとしている。沢の水も少し濁っているが、奥に進むにつれて澄んできた。渓流でカメラを構えているおじさんがいたので様子を聞いてみた。ここをフィールドにして写真を撮っている方のようだ。「一回や二回来て撮れるもんじゃないよ。でもがんばって。」といわれた。近くから羽化したばかりのヒメクロサナエがキラキラとまだ柔らかそうな翅を輝かせて飛び去った。今年の非成虫越冬のトンボ初見である。
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もう少し進んだ地点で沢に下りて粘っていたとき、木立のやや開けた上空を飛ぶトンボを見つけた。ヒメクロより一回り大きい!あの生きた化石といわれるトンボに間違いない。しかしとても高くとても速くて歯がたたない。空中で小さな虫を器用に捕まえている。まだ未熟な個体のようだ。
今日は指をくわえてみているだけだった。連休中にもう一度だけ来て見よう。うまくすれば成熟して渓流で縄張りを張っていてくれるかもしれない。
帰りに撮ったミヤマセセリとイチリンソウで勘弁してください。
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Top▲ | by dragonbutter | 2009-04-26 21:55 | トンボ | Comments(0)
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