きのうの朝は冬の嵐で交通機関が乱れ、職場に着くのに3時間近くかかってしまった（泣）。
今日は冬晴れ、気温もそこそこ上がった。午前中仕事だったが、午後から冬トンボのポイントに行ってみる。もうダメかも、と思いながら田んぼを覗くとナツアカネがたくさん飛んでいるではないか（冬なのに夏アカネとはこれいかに、なんちゃって）。それどころか連結打空産卵しているペアーがいて驚いた。さすがに飛び方は弱々しい。メスの翅がボロボロで、オスが必死に持ち上げている感じで、卵もあまりばら撒かれていないようであった。ときどきとまっては休み休み産卵を繰り返した。命尽きるまで必死に世代を繋ぐ営みを続ける姿に拍手を送りたい気分だった。
池に場所を移すとマユタテアカネがとまっていた。やはり季節のせいか、鈍感だ。低い日差しで冬らしい写真を撮ってみた。すると大きなトンボが飛来して、少し高い木の枝にとまった。ヤンマだ。角度を変えて撮ろうとしたら弱々しく飛んでいってしまった。帰って画像を吟味したらカトリヤンマのメスだった。自慢の長い尾毛は折れてほとんどなくなっていた。ほとんど落葉したクヌギ林ではまだクロヒカゲが飛んでいた。そしていたるところに冬に羽化する変わり者の蛾、クロスジフユエダシャクが飛んでいた。ずーと飛び続けていてシャッターチャンスは1回だけだった。飛んでいるのは全てオス。だってメスは羽がないのだ。参考までに下は2008年に撮ったメス。
短時間の観察だったが、期待以上の場面や種類が見られた。12月のトンボの産卵やヤンマの撮影は初めてだったので楽しかった。