そろそろムカシトンボの羽化が始まる頃かな。天気もよさそうだし。ということで先日ヤゴの上陸が観察できた渓流に行く。10時前に着いたが、予報と違ってちっとも日が射さない。気温もあまり上がってこないのでヤゴ探しに切り替える。しかし今日は網を持って来なかったので、100円ショップで買った金属のザルで代用。淀んで落ち葉の堆積した所ではカワトンボ、ミルンヤンマ、そしてクロサナエ（多分）が見つかる。しばらくするとこんなナナフシのようなけったいなヤゴが撮れた。今まで見たうち最も長いヤゴだ。大きさと形からミヤマカワトンボのヤゴとすぐわかる。めちゃくちゃ長い触角の第1節と、やはりとても長い尾鰓（均翅類はここで鰓呼吸している）が特徴（上のカワトンボ幼虫と比べてください）。しかし成虫の触角は飾りのように短いし、尾鰓に至ってはどこにいってしまうんだろう。不完全変態とはいえ、生息環境だけでなく、形態も大きく変わる点がヤゴ観察の魅力だ。
よくみると右中肢がやけに小さい。節の数はちゃんとあるので採集の際ちぎれたわけではない。弱齢のときに失った中肢が再生しつつある状態だと思うのですがいかがでしょう。
カゲロウの仲間がたくさん飛んでいた。オナガヒラタカゲロウかな。飛翔中は前肢をそろえて前方にまっすぐ伸ばしていて面白い。今日はここではスギルリが何回か飛んだがとまってくれなかった。
帰りに立ち寄った寺では桜が満開だった。