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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
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kiyosumiensisみっけ・・・たぶん・・・かも・・・だったらいいな
3連休初日。明日は午後所用を作ってしまったし、あさっては雨が降りそう、ということで17日は今年2度目の房総へ出かけた。もしかしてシルビアシジミの数が増えているかも、なんて甘い期待を持って。午前中は何度かザーっとにわか雨が降った。目的地は7月にシルビアシジミを見つけた場所。田んぼの畦を縫うように歩いて探したが全然みつからない(泣)。7月には全くいなかったヤマトシジミだらけ。ヒガンバナが満開だが、近くに柑橘類がないためアゲハの仲間もほとんど来ない。
kiyosumiensisみっけ・・・たぶん・・・かも・・・だったらいいな_e0167571_10523120.jpg
新鮮なウラナミシジミなんかを撮って移動しようとしたら、何と止めた車の数メートル先でやっと1匹現れた。
kiyosumiensisみっけ・・・たぶん・・・かも・・・だったらいいな_e0167571_10525044.jpg
1♂だけでは交尾も産卵も撮りようがないので場所を移す。似たような場所で探すがやはりいない。千葉のシルビアは難度高そう。これっきりでアクアラインの往復はちょっともったいない。ルーミスも考えたが、秋に2度ほど撮影済みだし、ヤマビルが怖い(こっちが主な理由)。そこでヤマキマダラヒカゲを捜すことにする。房総の山は関東平野と東京湾によって他の山と隔離されており、独特の亜種分化が見られる。翅が白く濁ったシロバネカワトンボもその例だ(残念ながら現在絶滅状態と聞く)。ヤマキマダラも1977年に房総半島で発見され、1981年、高橋らによりNeope niphonica kiyosumiensisなる亜種として記載された。一般にボウソウヤマキマダラヒカゲと呼ばれる。
山に入った方がいいだろうと思って幹線道路から外れたら、恐ろしげな山の中に入ってしまった。対向車が来たらすれ違えそうもないし、カーブミラーもないので警笛を時々鳴らしながら進む。途中で何度か道が分岐して、今どこを走っているのかもよくわからない。5キロ近く走ったら突然集落が現れてほっとした。房総にはこんな山奥の集落があるんだ。集落の周りには笹がたくさん生えている。
kiyosumiensisみっけ・・・たぶん・・・かも・・・だったらいいな_e0167571_1053463.jpg
メダケだろうか。敏捷に飛び回る蝶は皆ヒカゲチョウ。しばらくすると、まったりと飛ぶ蝶を発見。もしやと思って追跡するとやはりキマダラヒカゲだ。そっと近づいて撮影。飛び立ってもすぐにとまってくれるが、位置が高くて撮りづらい。とにかく何枚かとって帰ってから調べることにする。
kiyosumiensisみっけ・・・たぶん・・・かも・・・だったらいいな_e0167571_1054371.jpg
結局この1匹しか見かけなかった。今頃これほどの新鮮な個体が見られるのは不思議だが、ボウソウヤマキマダラヒカゲの2化は遅いのが特徴(羽化の最盛期が8月下旬)だそうだ。
さて、結局これは捜していたボウソウヤマキマダラなんだろうか。後翅裏面基部の3個の黄色斑がくの字にずれている点からそうであると考えたいが、この亜種は白化傾向が強く、サトキマダラヒカゲに極めて類似するそうで、素人の私には自信がもてない。誰かわかる方がいたら教えてください。
Top▲ | by dragonbutter | 2011-09-18 10:59 | チョウ | Comments(8)
Commented by ダンダラ at 2011-09-18 11:24 x
房総のヤマキマダラヒカゲは以前から興味を持っていましたが、撮影に行ったことはありません。
ブログでも初めて拝見するように思います。
撮影された蝶ですが、いくつかの点からヤマキマダラで間違いないと思います。
新鮮だし、光も回っているし(ストロボを使用されたのでしょうか)素晴らしい写真ですね。
うーん、新しい目標ができてしまった・・・・・
Commented by dragonbutter at 2011-09-18 20:16
ダンダラさん、コメントありがとうございます。
ダンダラさんのお墨付きをもらえてとてもうれしいです。
ストロボを使ってもみたのですが、できはいまいちで、この写真はストロボ無しで感度をISO1600にして撮っています。
春型がとても小さいということなので、時間があったら挑戦したいです。
Commented by himeoo27 at 2011-09-19 10:12
千葉県にもシルビアシジミが細々と生き残っていると聞いていました。↑の写真を見てとりあえず一安心しました。
高橋さんの本は私も読んでいるので低地の「ヤマキマダラヒカゲ」はそそられますね!でも私の眼力と根性では判別難しそうです。
Commented by yoda-1 at 2011-09-19 18:56
これがヤマキマダラヒカゲの房総亜種ですか。
確かに、翅裏全体明るいし、ぐっとサトキマダラヒカゲに似てくると思いました。
当然ながらYODAの浅い経験では当地でサトとヤマを十分に観察していないのですが、学研の標準図鑑のヤマキマダラ君津市産の標本#108-3によく似ています。
私もネットで初見であり、少し感激しております。
Commented by dragonbutter at 2011-09-19 22:30
himeooさん、コメントありがとうございます。
私は高橋さんの本は持っていませんが、ダウンロードできる高橋さんらの論文がいくつかあって読んでみました。地道な観察と高い洞察力に感激しました。
Commented by dragonbutter at 2011-09-19 22:37
yodaさん、コメントありがとうございます。
私も鑑別に自信がありませんが、撮れる場所も参考になると思います。
ちなみに標高は200m少しの所でした。
Commented by banyan10 at 2011-09-20 12:04
房総ヤマキマいいですね。
時期なども分からずに挑戦していませんが、今頃だと他の蝶も少なくなっていいかもしれませんね。
そのうちに撮影したいです。
Commented by dragonbutter at 2011-09-20 23:02
banyanさん、コメントありがとうございます。
ルーミス、シルビア、ネアカヨシあたりと絡めて行きたいところですが、どれも確実ではないですし、意外とポイントが離れていたりでやっかいです。
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