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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
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厳冬の渓谷
今日は多摩の渓流に行った。ムカシトンボのヤゴが目的だ。もっと言えば春に成虫がたくさん飛びそうな沢探しかな。
去年羽化前ヤゴの上陸を目撃したあたりは、それ以外の個体が見つからず、個体数が少なそうだったので、今日はもう少し上流の枝沢に行くことにする。車を止めてザックを背負おうとしたらひらひら飛ぶものがいる。一見テングチョウみたいだが真冬なのでフユシャクの仲間かな、と思って近寄るとなんと直感どおりテングチョウが開翅していた。
厳冬の渓谷_e0167571_23331155.jpg
1月中旬の厳冬期にテングとはびっくりした。もっとも真冬に林道を歩くことなどめったになかったから知らなかっただけで、実際には晴れれば寒中でも飛ぶのかもしれない。それにしても摂氏4℃だよ。
沢に入っていよいよムカシ探し。まだ上陸ヤゴしか見たことがないので、どんな所にいるのかよくわからない。図鑑等の記述を基に、石をどかして下流からすくってみる。1時間あまりがんばったが採れたものはミルンヤンマとカワトンボのヤゴだけ。
厳冬の渓谷_e0167571_23334430.jpg
厳冬の渓谷_e0167571_233413100.jpg
この後どうしようか迷ったけど、車に戻ってコンビニおにぎりを食べたら少し元気が出たので、更に上流に車を進めて適当なところで沢に下りて枝沢を登った。ここまで来ると更に気温が低く、林道に染み出た水がツルツルに凍っており、沢にも氷が出始める。
厳冬の渓谷_e0167571_23441033.jpg
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またミルンか、なんて愚痴りながらしばらく沢を登ると網に黒っぽいヤゴが入った。上から見ると小判の様な形、ムカシトンボのヤゴだ。
厳冬の渓谷_e0167571_2336588.jpg
やっと見つけた。続いてもう1匹墨のように真っ黒のヤゴをゲット。
厳冬の渓谷_e0167571_233716100.jpg
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こちらは翅芽が伸びてきているが、去年見た上陸ヤゴよりはまだ小さいので、今年成虫になるかは私にはわからない。
厳冬の渓谷_e0167571_2338227.jpg
水から出して横から見るとこんな感じ。
厳冬の渓谷_e0167571_23393516.jpg
腹部が少し湾曲しているのは石にうまく貼りつくためだと言う。ムカシトンボもコシボソヤンマみたいに反り返ったりはしないものの、死んだふりは徹底していた。結局この2匹だけだったが満足。川底から見つけたのは初体験なので、この沢の個体数の多少は判断できない。密度が高いと1回石をどかすと2-3匹採れることがあると言うが、一方で、初心者でも2匹採れたということは数が多いのかも。雲も増えてきたし、こんな所で滑って動けなくなったら春まで発見されそうもないので(笑)ヤゴをリリースして帰ることにした。明日はまた腰が痛くなりそうだ。
ところでムカシトンボは世界でもヒマラヤと日本に2種類だけいる貴重なトンボとして知られていたが、去年中国の黒竜江省で3種目が発見され、トンボ界ではビッグニュースとなった。
Top▲ | by dragonbutter | 2012-01-14 23:54 | チョウとトンボ | Comments(10)
Commented by himeoo27 at 2012-01-15 08:42
ムカシトンボの水中採取ヤゴ撮影おめでとうございます。氷結した川の中での作業と思われますが、読んでいるだけ寒さが身にしみます。成虫の写真をぜひ写したいですが、あまり止まらないので私には無理かな?
テングチョウは早春越冬個体を数多く見かけますが厳冬期でも日差しがあるとそこそこ活動するものなのですね!
軟弱な私は昨日、暖かい足立区の温室で蝶を眺めてきました。
Commented by dragonbutter at 2012-01-15 10:16
himeooさん、コメントありがとうございます。
氷点下の気温ではありませんので体はなぜかそれほど寒くは感じません。石もできるだけ足でどけているんですが、手を使うと冷たいです!
成虫は羽化と産卵シーン意外はなかなか撮影が難しですよね。
Commented by fanseab at 2012-01-15 17:40
記事を拝見しただけでも寒そうですね。
トンボの幼生期観察も辛そうです。
ここでは網で掬っての観察ですが、
水中での生態を直接撮影するのはこれまた難しそうですね!
Commented by dragonbutter at 2012-01-15 21:17
fanseabさん、コメントありがとうございます。
ヤゴの水中での生態を直接撮影するのは究極の目標ですが、これは不可能に近いでしょうね。
ほとんどの写真がいったん掬ったものをリリースして撮っているか飼育下のものと思います。
私は釣りはやりませんが、キャッチ・アンド・リリースの感覚で楽しんでいます。
Commented by yoda-1 at 2012-01-16 19:12
この使い方、最高ですね。
昆虫の造形美が伝わってきます。
ヤゴも蝉と同じように、年数を経て成虫になることが多いと知りビックリしました。
実際のフィールドで育つのが一番ですが、数匹なら頑張って飼育してみたい気持ちも出てきますよね。
Commented by dragonbutter at 2012-01-16 23:19
yodaさん、コメントありがとうございます。
本当に昆虫はいくら拡大しても高次元の微細構造が見えてきて魅力は尽きませんね。
ヤゴ沼にはまりたくないですが、アカトンボのヤゴあたり飼ってみたい気もします。
Commented by エフ at 2012-01-17 20:34
さすが「生きた化石」、ヤゴにも雰囲気がありますね。
あるサイトに、幼虫生活5,6年に及ぶとありました。
無事成虫になれよと肩をたたきたい気持ちです。
Commented by dragonbutter at 2012-01-17 22:49
エフさん、コメントありがとうございます。
確かに恐竜や始祖鳥でもいそうな森を連想させるものがありました。
長いこと水の中で過ごさないといけないだけに、環境の変化には敏感なのもうなずけます。
Commented by 虫林 at 2012-01-19 19:04
ムカシトンボのヤゴはやはりどこか違う雰囲気が漂っていますね。以前の記事の観察も素晴らしかったです。今年は成虫がみれると良いですね。楽しみです(ご一緒できたらうれしいな)。
Commented by dragonbutter at 2012-01-19 22:46
虫林さん、コメントありがとうございます。
個体によるのかもしれませんが、木炭のように真っ黒なヤゴにはびっくりしました。
このトンボも減っていますが、成虫が高率に見ることのできる場所を見つけたらご一緒できたらうれしいです。
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