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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
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水田と共に生きる
土曜日はカトリヤンマの産卵狙いで都下西部の多摩丘陵の水田へ向かった。
今までカトリの産卵は瀬戸内海の島で偶然撮った一回きり。そこは放置された空き地に大きな水溜りができて湿地の様になっていた場所だった。とても敏感でワンチャンスだった。それ以来何とか水田で産卵するメスを撮る機会を狙っていた。
ここは去年ヤゴを見つけて注目していた場所。去年から5回以上通っている。今年は2度目。前回は何度もメスがやって来た。去年より数が少し多いようだった。しかし水田の真ん中の稲の中に入り込んで産卵するので撮影はお手上げだった。稲刈りが終わったころ来てみようと思い、2週間後に再訪したのだ。
当然稲刈りは終わっていた。着いたのが2時過ぎ。日は傾き始めているが、まだ少し早そう。キタキチョウやナツアカネを撮って時間をつぶす。
水田と共に生きる_e0167571_9403820.jpg
水田と共に生きる_e0167571_9405072.jpg
15時30分になってようやく夕日の中を飛ぶ大きめのトンボを見つけた。畔にとまったので慎重に接近する。
このメスは人の気配に鈍感で、場所を変えながら何回も産卵を披露してくれた。稲がなくなると、産卵の場所は主に畔の土手だった。草や枯れた茎が邪魔して撮影は楽でない。更に西日をもろに浴びると露出が難しくなる。
水田と共に生きる_e0167571_94231.jpg
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産卵場所を変える際、見事なホバリングを見せてくれたが、残念ながら撮れなかった。
撮れたメスはこの1匹だけ。もう一回見たメスは撮る前に視界から消えた。さすがに活動のピークは過ぎているようで、この日見たメスはこの2回だけだった。
以前はこんな風景が北海道と沖縄を除く水田の至る所で観察されたのだろうが、今では数をめっきり減らし、東京で見られる水田は少なくなっている。無事卵が冬を越して、来年もここでカトリヤンマが飛び交ってほしいものだ。
難しいことはわからないが、TTP参加によって大規模な効率の良い稲作ばかりになり、生き物を育む里山の水田がなくならないことを祈りたい。
Top▲ | by dragonbutter | 2015-10-25 09:46 | トンボ | Comments(2)
Commented by himeoo27 at 2015-10-25 18:12
青空を背景に止まった朱色のナツアカネの
写真綺麗です。
カトリヤンマは、水中ではなく水辺の土手
に産卵するのですね!
Commented by dragonbutter at 2015-10-26 23:33
himeooさん、コメントありがとうございます。
赤とんぼは秋晴れの空が似合いますね。
ヤンマの仲間には卵を水中でなく湿った泥や朽木に産み付けるものがいます。
カトリヤンマ以外にヤブヤンマ、ネアカヨシヤンマ、サラサヤンマなどです。
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