人気ブログランキング | 話題のタグを見る
Top

蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリ
全体
チョウ
トンボ
チョウとトンボ
その他の昆虫

その他の動物
植物

その他
ヤゴ
フユシャク
未分類
以前の記事
2025年 07月
2025年 06月
2025年 05月
2025年 04月
2025年 03月
more...
最新の記事
九州の珍蝶 –その1- 迫力..
at 2025-07-11 08:42
瑠璃色が目に染みるイトトンボ 他
at 2025-07-04 06:00
スーパーブルーのアサマと青い..
at 2025-06-28 09:01
奄美のトンボ -2- 林道脇..
at 2025-06-21 06:00
奄美のトンボ -1- 青い眼..
at 2025-06-16 06:00
奄美のチョウ オキナワカラス..
at 2025-06-11 12:10
モイワの森からオオルリの里へ
at 2025-05-26 06:00
初夏の樹液酒場
at 2025-05-21 06:00
立派な尾鰓をもつヤゴ
at 2025-05-14 06:00
GW後半の記録
at 2025-05-08 06:00
LINK
フォロー中のブログ
蝶の観察記録その2
フィールドノート
四季彩散歩
小畔川日記
探蝶逍遥記
蝶の玉手箱
NATURE DIARY
里山自然観察
風任せ自由人
ヒメオオの寄り道
蝶鳥ウォッチング
たかがヤマト、されどヤマト
秩父の蝶
超蝶
みき♂の虫撮り友人帖
不思議の森の迷い人
オヤヂのご近所仲間日記
Butterfly & ...
里山便り
ヘムレンのNatureP...
最新のコメント
オオウラギンヒョウモン迫..
by 霧島緑 at 08:10
ヘムレンさん、コメントあ..
by dragonbutter at 23:02
青いですね。やはりエビフ..
by hemlen2_w17 at 15:21
ピンポイント情報がない中..
by dragonbutter at 17:45
タグ
(267)
(212)
(181)
(105)
(105)
(102)
(102)
(96)
(87)
(65)
(43)
(41)
(38)
(22)
(18)
(15)
(15)
(14)
(11)
(6)
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
"SF homes" Skin
by Animal Skin
冬を越す蝶、越せぬ蝶
僕は例年冬に一度か二度風邪をひく。仕事を休むほどではないけど、今年はそうはいかない。下手に出勤して、もし新型コロナだったら大変なことになるのでうかつに風邪もひけない。今のところインフルエンザは新型コロナの予防対策がなされているためか、海外との往来が減っているためか、例年に比べて激減した状況が続いてくれている。
蝶にとっても冬は試練の季節。幼虫で越冬する蝶を探した。近くの公園でエノキの落ち葉をひっくり返してみたらすぐにゴマダラチョウの越冬幼虫が見つかった。
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21282843.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21284532.jpg
この公園では外来種のアカホシゴマダラの方が優勢であるが、ゴマダラチョウもしっかりと発生を繰り返している。
コムラサキの越冬幼虫を長年見つけたいと思っていた。今年は多摩東部の公園で第1化の産卵と第2化の幼虫を撮影できた。そのポイントへ行ってみた。ここは樹高せいぜい5m程の貧相なジャヤナギが2株。湿地の奥にはもっと生えているかもしれないが立ち入りは憚られる場所だ。夏見つけた幼虫の数は少なかったのであまり期待はしてなかった。越冬幼虫はとても小さいとのことで、メガネの上からハズキルーペをかけたり、裸眼になったりして探すこと15分。幹にできた溝で発見。
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21310394.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21312289.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21313638.jpg
見事な保護色。一度目を離すと見失いそうなので近くの小枝にティッシュペーパーを巻き付けてカメラを撮りに行く。長さは1cmくらいかな。溝に沿って体を曲げている。高さは約1m。北西に向いていた。もう1本の株からも1匹発見。こちらは南向きだった。
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21324042.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21350672.jpg
イチモンジセセリは関東南部では越冬可能であるが、寒さや除草などの農作業で春まで生き残る幼虫はとても少ないようだ(2000 関東東山病害虫研究会報 第47集)。下は死亡していた2幼虫とその越冬巣です(最初がススキ、次がヨシ)。
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21353756.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21355381.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21360454.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21361267.jpg
最初の例では寄生昆虫と思われる蛹?がいるようだ。
下は12月中旬時点で無事の巣と幼虫(ススキ)。
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21363650.jpg
冬を越す蝶、越せぬ蝶_e0167571_21364900.jpg
以後寒中に少しでも巣を開くことは致命的となりかねないので自粛している。
長くなりましたが今年の更新もこれが最後でしょう。きわめて強力な年末寒波がやってくるようです。我々も何とか無事に年を、また冬を越したいものです。

Top▲ | by dragonbutter | 2020-12-27 21:44 | チョウ | Comments(0)
<< 新年のご挨拶 | ページトップ | 小春日和に越冬蝶観察 >>