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蝶とトンボを中心に自然を写した記録
by dragonbutter
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11年ぶりの飯田ギフ
世話になった年の離れた従兄が令和2年に他界した。しかしコロナ禍の真っ最中で、離れて住む身内は葬儀に参加できなかった。大分時が経ってしまったがギフチョウの発生時期に合わせて、仏壇に線香をあげるため信州飯田に帰省した。
中央アルプス(写真上:中川村より左から仙涯嶺・南駒ケ岳・赤椰岳)と南アルプス(写真下:飯島町より赤石岳)はまだたっぷり雪が残っていた。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21415715.jpg
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21420942.jpg
南アルプス(子供の頃は「赤石山脈」と習った)の南半分は西側に伊那山脈という前衛の山々があるため、飯田からはこれほどすっきりとは見られない。
飯田のギフチョウは日本一黒いギフチョウとして有名だ(確かに新潟のギフと比べれば随分黒っぽいけど日本一かどうかは[?]である)。数年前から激減し、危機的状況であったようだが、幾分回復傾向にあるようだ。しかし数は少なく、東京からはるばる出かけても撮れる保証はない。
ゆっくりと山道をあがって行く。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21425510.jpg
越冬から覚めてこれから水辺に移動するホソミオツネントンボが多数日向ぼっこをしている。オスは色づいているがメスはまだのようだ。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21431184.jpg
すぐにギフが飛んできてとまった。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21432759.jpg
羽化して日が経っていない超新鮮な個体。飯田のギフを撮るのは実に11年ぶりである。まずは坊主を免れてほっとするが、4月2日というのに、これほど新鮮な個体はこれが最初で最後だった。
以下やや擦れた個体。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21435364.jpg
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21440743.jpg
ミツバツツジのご神木で飛来を待つ。地元の愛好家達がやって来る。2度訪花したが撮れたのはこれくらい(泣)。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21443360.jpg
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21444155.jpg
ツツジ周辺のヒノキ林を飛んでいた2頭が絡んだと思ったらすぐ交尾態となり松の葉に降りた。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21445850.jpg
この位置ではどうあがいてもこれ以上のカットは撮れない。「移動してもらいましょうか」ということになって、松の枝を引き寄せようとした直前に飛び去ってしまった。残念だったけど、飯田ギフの交尾はそう撮れるものではないので良しとしよう。
あまりいい写真は撮れなかったが、ギフチョウ自体2年ぶりの撮影だった。お会いした方々、お世話になりました。
近くを走る国道沿いにはこんな看板が並ぶ。
11年ぶりの飯田ギフ_e0167571_21454166.jpg
飯田市のギフチョウは市指定のは天然記念物になっています。

Top▲ | by dragonbutter | 2023-04-12 06:00 | Comments(6)
Commented by banyan at 2023-04-12 18:07
飯田の黒いギフいいですね。
新潟と比べるとかなり違う印象ですね。
一度見たいですが、少し遠いですね。
交尾も貴重ですね。
どれくらい待って移動させるか迷いますよね。
Commented by dragonbutter at 2023-04-13 21:43
banyanさん、コメントありがとうございます。
飯田のギフは遠くて撮れる保証がなく、訪花の機会も少ないため頻回に行く気にはなれません。
花の多い場所も花の数が不作でした。
交尾は枝を動かす前だったのですが、人影が気になったのかもしれません。
Commented at 2023-04-16 05:34
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dragonbutter at 2023-04-16 20:25
浅間の煙さん、コメントありがとうございます。
新潟や白馬のように訪花シーンはなかなか撮れません。
もう少し増えてくれるといいのですが。
Commented by HemlenK at 2023-04-17 07:28
飯田のギフ!懐かしいです。ほんとに特徴的ですね。生息地が分断されているせいか、なかなか増えてくれないですけど、いつまでも残って欲しいですね。
Commented by dragonbutter at 2023-04-17 22:07
HemlenKさん、コメントありがとうございます。
HemlenKさんも行かれたことがあるんですね。
おっしゃる通り孤立した生息地なので何とか残ってほしいです。
隣接する村でもわずかに見られるようですが、採集者が多数入っているようです。
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