赤とんぼの産卵を撮りに信州に出かけた。関東を離れる撮影行も今年はこれで最後かな。

去年キトンボの産卵を撮った帰り道、山間の水田脇にヒメアカネの多い湿地を見つけた。草丈が低く、産卵写真にもってこいのポイントと思われたが、産卵には既に遅い時間で、次の年への宿題となった。

今回しばらく探して、どう考えてもここだと思われた場所では水がなくなっていた（泣）。小規模な湿地は不安定なのだ。

悔しいので車をたびたび止めて似た環境を探す。何とか水田に隣接する湿地でヒメアカネを見つけた。

交尾を撮ったが、草丈が高く、産卵は打水の合間は撮れても打水の瞬間は草が邪魔してまともに撮れない。

隣の稲刈りの済んだ水田ではアキアカネがあちこちで産卵していた。

そのうち広い水田の隅っこでヒメアカネが飛来する一角を見つけた。

しばらくするとそんな開放的な場所でメスが産卵を始めた。産卵を撮るのは2回目。前回は連結産卵だったが、単独の産卵の方が多いようだ。

運よく遮るものがない状態で撮れたので、気分良くキトンボの撮影に向かった。