今回は芋虫の写真がたくさん出てきますのでご承知おきください。

拙宅から5軒ほど先に夏ミカンの植栽がある。高さ5m以上の大木で、手入れはされておらず、枝は道路に大きくはみ出して伸びている。熟した果実は毎年のように道に落ちて車に轢かれる。

もうここに転居して20年ほどになるが、この株につくアゲハの幼虫には全く無関心だった。

先日夕方の散歩で若い枝に食痕があったので探すと、アゲハの仲間の若齢幼虫が5-6匹ついていた。若齢の鳥糞状の幼虫は同定が少し厄介だ。1匹だけクロアゲハで残りはアゲハ（ナミアゲハ）と判断したが、念のため終齢まで飼ってみることにした。

4齢幼虫（上がアゲハ、下がクロアゲハ）を比較すると、クロアゲハには光沢がる。アゲハは光沢がなく、いぼ状の突起がある。腹部第7-9節の白斑はクロアゲハでは左右が背面で融合するが、アゲハでな融合しない。

終齢（5齢）での違いは明らか。下写真の上がアゲハ、下3枚がクロアゲハ。アゲハでは腹脚の上に白斑がるので一目瞭然。腹部を走る２本の斜帯の色はアゲハは暗緑色でクロアゲハでは茶褐色。

東京都区部では他にモンキアゲハとナガサキアゲハが栽培ミカン類を植樹とするが、いずれ撮影出来たら比較してみようと思う。