赤くなるシオカラトンボ属（Orthetrum）と言えば、日本ではコフキショウジョウトンボが八重山から知られている。

ランカウイ島では2種類、Orthetrum testaceum（1枚目写真）とOrthetrum chrysis（２枚目写真）を見ることができた。いずれも渓流がジャングルから流れ出し、流れが緩やかになった明るい場所にいた。

両者はよく似るが、chrysisの方が胸部の赤みが弱く（暗赤褐色）、testaceumでは赤い。腹部の色も微妙に異なる。オスの副性器を見れば確実らしいが、生態写真からは難しい。

その他のシオカラトンボ属ではOrthetrum glaucum（タイワンシオカラトンボ）がいた。

山中の滝に近い遊歩道で見た。日本では南九州から奄美諸島に分布する。

おまけはシオカラトンボ属ではないがTrithemis festiva（セボシトンボ）。日本近辺では台湾に分布する。

次回は気がむいたらその他のトンボ科を紹介します。